エノキ

一里塚に使われた樹木
日本に自生するニレ科の落葉高木。
花期は4月。ほとんど目立たない。
名前の由来はいろいろあるようだが、有用植物で道具の柄に使われたことからエノキとなったという説が一番説得力がある。
9月に果実を着け、赤く熟する。熟すと甘く食べられる。
ムクノキとともに三苫海岸周辺には多く分布する。
大きく育つので参勤交代の距離の指標(一里塚)とされた。
吉井にその名残の樹木が残っている。
国蝶のオオムラサキの幼虫の食葉となる。
神社などにもよく植えられており、綿津見神社の境内にもある。
ケヤキによく似ているが、少し樹形が暴れる。
そのため、少し野趣を出したいときによく使う。
たまに株立ちの物を見かけるが暴れた枝がいかにも山の樹木らしくていい。
シンボルツリーや広い中庭、エントランス等によく使う。
甘い実には多くの野鳥が集まる。食餌樹木であり、ビオトープなどの植栽に適している。

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