キンモクセイ

中国原産のモクセイ科の常緑低木。花期は10~11月。
甘い香りの橙黄色の花をつける。香りについては嫌いな人もいる。
今までの経験からは5~6人に1人くらいがあまり好きではないようだ。
香りがきつすぎるせいか。
楊貴妃が好んだとされる桂花沈酒はこの花から作られた酒である。
香りは好きではないがこの酒は好きだという人もいる。
庭や公園によく植えられたが、最近はほとんど使われない。
公園では死角を作るために植えられなくなった。
また、最近の庭は自然志向で刈り込み物は嫌われるようだ。
7月に開園した福岡市の「松風園」には葉張り2mくらいのものを数本植えた。
南公園の借景を浮き上がらせるために、周辺の住宅を消す必要があった。
植えた当初から目隠しになる樹木がほしかったのである。
キンモクセイはある程度放任し、枝を透かせば自然な感じにはなる。
要は管理の仕方次第である。
いずれにしろ、強烈な香りで中秋を知らせてくれる季節の花には違いない。

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