ナノハナ

  • 菜の花畠に、入り日薄れ
  • 見わたす山の端、霞ふかし
  • 春風そよふく、空を見れば
  • 夕月かかりて、におい淡し

この歌は信州のナノハナ畑を歌ったものらしい。本には野沢菜だろうと書かれていた。3月にはいるとあちこちでナノハナ(菜花)が見られる。しかし、そのほとんどが園芸品種のハナナ(花菜)である。ナノハナという植物はなく、黄色の花が咲くアブラナ科の植物を総称して菜の花と言う説もある。そうなると、ミズナやブロッコリー等も菜の花なのか。葉ぼたんも植えたままにしておけば3月にハナナのような花を咲かせる。いずれにしろ、造園的には、秋に種をまいておくと安価に春のお花畑が楽しめる。のどかな里の風景を思い起こさせてくれる花である。

ブロッコリー

ミズナ

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