ハゼノキ

九州で一番美しい紅葉が楽しめる木
中国原産のウルシ科の落葉高木。
中国から琉球を経てわたってきたもので、別名はリュウキュウハゼ。
花期は5~6月。黄緑色の小さな花をつけるがほとんど目立たない。
果実についている蝋を和ろうそくなどの原料とした。
明かりの原料として大変な有用植物であった。
筑紫平野には蝋畑の名残が所々残っている。
自生種のヤマハゼは枝や葉に毛があることで見分けられる。
三苫周辺に生えているのはハゼノキ。おそらく鳥が方々に播いてくれたのだろう。
今、種の攪乱が問題となり、緑化においても地域性種苗を使用することが推奨されている。
悪いことではない。しかし、既にこれだけ外来種が定着している中に意味があるのだろうかと少し疑問に思う。おそらく、この考えは都市、里山、山間と切り離して考えないといけないと思う。山間部での道路法面などは樹林化をはかる場合、大量の苗木や種子を必要とする。このようなところには地域性種苗が必要だ。
いずれにしろ、ハゼノキのように既に日本に定着している樹木は多い。
要は植物界でのブラックバスを作らない植物の見極めが必要だ。
ランドスケープアーキテクトの手腕にかかっている。

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