クロキ

日本に自生するハイノキ科の常緑高木。海岸近くの照葉樹林に生える。
花期は3~4月。ほとんど目立たない。
9~10月に10~15mmくらいの実を付ける。
色が緑から黒に変わる風情は秋らしくてよいが、この種の常緑樹はよく似たものが多い。
残念ながら、今はやりのハイノキ(灰木)と比べて特徴に乏しく、庭木には使われないようだ。
同じ仲間なのに、ハイノキは雑木ブームの中で、人気のある樹木の一つ。爽やかな葉の付き方と、柔らかな幹が受けているのだと思う。
しかし、クロキは有用植物で、この木の灰は水に浸しておくとアルカリ性の灰汁が取れるので、染色の媒染剤や食品加工に使われたらしい。

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