サクラやケヤキなど紅くなる街路樹が多い中で、イチョウは貴重な黄葉の樹木である。他の樹木よりも少し遅く、11月下旬に紅葉し、12月に入って落葉を始める。また、イチョウのもう一つの特徴は落ち葉がきれいなことだ。街路樹で「敷落葉」の一番きれいなのはイチョウだと思う。大阪の御堂筋のイチョウ並木が有名だが、イチョウの足下はタマリュウだけが植栽されている。普段は花もなく、少し寂しい。しかし、落葉の時期にはタマリュウの濃い緑とイチョウの落ち葉とのコントラストが鮮やかだ。きっと落ち葉を引き立たせるためだけの植栽計画になっているのだと思う。粋な植栽デザインだ。
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